銀座・和光にて楢崎華祥書展はじまる
2021年2月26日(金)東京・銀座4丁目のシンボルである和光本館6階の和光ホールにて、全日本書芸文化院の名誉顧問・楢崎華祥先生の個展が始まりました。
前回は、本院代表(2003~2012)を務められていた時で、2005年1月に書業50年を記念した初個展を松屋銀座で開催。それから16年。
今回は、白寿に向かう書活動の中での2回目の個展と注目を集めています。
書と共に歩まれ、人生の集大成と臨まれた個展には、品格溢れる50点の様々な趣の作品が並んでいます。
会場中央には、『晶子逍遥』と与謝野晶子の歌18首を屏風にした色鮮やかな作品が目を引きます。
2021年2月20日(土)読売新聞夕刊に掲載の個展開催記事で、楢崎先生の小さい頃、湯河原の温泉地で晶子に会った縁もあり作品に親しんできた背景も知ることができました。
万葉集・新古今和歌集・西行・島崎藤村・太田水穂・水原秋櫻子・勝俣のぼる・親鸞・与謝蕪村・上島鬼貫・山口青邨・正岡子規・松尾芭蕉・尾上柴舟・与謝野晶子・斎藤茂吉・大田垣蓮月・北原白秋・夏目漱石の歌や句が、空間美な書で表現されています。
平成5年(1993)より皇后雅子様のお妃教育の一環として書道の御進講を務めてこられました。皇后雅子さまの御歌「波 君と見る波しづかなる琵琶の湖さやけき月は水面おし照る」の作品も披露されています。
大正13年生まれ、令和3年3月3日で97歳となられる楢崎華祥先生は、力強く白寿に向かっておられます。これからも、日展・読売書法展・東方書展・全書芸展・臨池会新春展・桂紅会書展・文京区書道展などでKasho Narazakiの書を拝見できるのを楽しみにしております。
本個展の開催記事は、『全書芸5月号』にて掲載予定です。