第2回北海道帯広かな講習会~三年越しの思い、ついに実現!!~
平成31年の北海道函館かな講習会の後を受け、翌年令和2年の実施準備に動いた北海道帯広かな講習会。
しかしながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、講習会は翌年に順延。
令和3年、仕切り直しの実施に向け準備を進めながらも直前で再順延となりました。現地で準備を進めてすすめていただいた実行委員の方々には大変な御苦労をおかけし、開催の責任を負っている実行委員長の名波白苑さんと事務局の私はなんとも申し訳ない気持ちが続いていました。
令和4年4月の講習会に向け昨年秋から準備を進め、流石に開催に問題はないだろうと思っていましたが、その思いが強ければ強いほど本当に何事もなく実施できるのか?というプレッシャーが日に日に強くなってきました。
4月29日、講習会の前日に杉浦華桂先生・大野幸子先生が帯広空港に到着。空港でお二人を出迎えし、お元気な様子に先ずは安心しました。その日のうちに実行委員長交え翌日の講習会の進め方の打ち合わせを済ませ、いよいよ泣いても笑っても明日が講習会初日。いえ、コロナ禍の中、全国の全書芸講習会の初日となります。(^_^;
4月30日、申し分無い晴天!
開講1時間45分前、会場に実行委員が集合。
準備を進めながら午前9時半頃には受講者が続々と来場。久しぶりに交わす書友達の挨拶、初参加の受講生の緊張した様子、いつもながらの光景が戻ってきました。
会場準備をしながら、原田弘琴先生が無事帯広空港に到着、タクシーに乗車したとの連絡が入ります。
午前10時半の開講に向かって一つ一つの作業が進んでゆきます。
そして、ついに34名の参加者を迎えて開校式の時を迎えました。
杉浦先生がご挨拶の中でかな講習会の順延と実施の経緯を説明されました。
そうしている内に原田先生が会場に到着。
三人の先生がそろいました。
さぁ講習会スタートです!
先ずは座学。全書芸で学ぶべき必須古筆の説明をプロジェクターを使って解説。
そしていよいよ添削指導です。
先ずは、半紙作品から。
三先生のテーブルに参加者が作品を提出。
一人の作品を三先生の目で順に添削されます。
一枚に相当な時間をかけて丁寧に指導されました。
新型コロナ感染予防のため距離をとりながらの添削は先生、受講生の皆さんにご不便をおかけしました。
お昼を挟んで記念撮影。
午後からは壁に貼られた受講生の半切作品を杉浦先生が講評。
終わるやいなやそれらの作品の添削が始まります。半切は半紙同様、杉浦先生の添削を受けその作品を大野先生、原田先生が更に詳細に指導するという新たな指導方法が試されました。
これはなかなか新鮮!
ぐっと先生と受講生の距離が縮まったように感じました。
一方で実行委員の私たちは、受講生に逡巡する暇を与えまいと次から次へと先生のところへ送り出します。😀
そして、あっという間に1日目が終了。
5月1日、昨日よりはかなり肌寒さを感じます。
先生が宿泊するホテルで2日目の講習会の作戦会議😄
前日の受講生の様子を先生方と検討し、誰に何が必要か、そしてどんな指導をするかを決め会場へと向かいました。
講習会2日目開講。
先ずは、先生方から前日の添削を通じて感じた事、課題、問題点等を指摘して頂きました。
そして添削スタートです。
2日目は先生方の担当を決めず、半切であろうと半紙、料紙であろうと何でも来いっ!です。
実行委員も先生の手が空いてはならないとばかりに受講生を添削テーブルへ送り出します。
受講生の作品が途切れると今度は先生が受講生のところに向かいます。
そうかと思えば、添削テーブルに受講生が立てばとって返して作品に朱を入れます。
昼食を挟み受講生も作品仕上げの追い込みです。
午後3時。
いよいよ2日間の講習会の成果が詰まった作品を展示します。受講生が皆色々なことを口にしながら作品を提出。これもいつもの光景です(^_^;
作品が貼り終わり、原田先生、大野先生そして杉浦先生と作品の講評をされました。
厳しい言葉も掛けながらも受講生全員に向けられた三先生の笑顔は期待に満ちていたように感じました。
午後4時20分、閉講。
無事に2日間の講習会が終了しました。
杉浦先生、大野先生、原田先生
大変ありがとうございました。
2度の講習会順延にもかかわらず協力して頂いた実行委員の皆さんありがとうございます。
そして受講された皆さん大変お疲れ様でした。
講習会の成果が実を結ばれる事を願っています。
そして、また次回の講習会でお会いしましょう‼!