創作の楽しさ
中澤良楽
(良心書道会)
先日、半切3分の1サイズの額装作品を作る指導をしました。生徒二人ともが初めての作品作り、「思い浮かべて~!どんな物が飾りたい~?なんでもいいんだよ~♪」とワクワクしてもらうところからスタートです。いくつか提案しようかと迷ったのですが、しばらくすると二人とも書きたい字を考えてきてくれました。
1人は、これから順に干支を書いていくというNICEアイデアです。素晴らしい!シリーズ物が出来ちゃいますね!製作途中で生徒がイメージを表現する時に、多分私が書きたいのはメスの龍なんだと言いました。え?龍にオスとかメスとかあるっけ?と大笑いしましたが、それって凄く分かり易いですよね。そのお陰で彼女の書きたい龍がイメージできて、激しいはねや力強い線は今回の龍には必要ないと分かりました。そして少し小さめに優しく書かれた彼女の龍は、仕上げていくうちに見事にメスの龍になっていきました。
もう一人は、好きな字、好きな意味の二字熟語を調べて選んできました。そりゃ~間違いない!形も意味も好きな文字が飾れたら大満足ですよね!隷書が好きだという彼女のデビュー作なので、勿論書体は隷書です!実は隷書はまだ習い始めたばかりのタイミングでしたが、良いんです!細かい事は気にしない!今できる限りの隷書でお気に入りの作品を作るのが楽しいのです。可愛い感じが良いと言っていた彼女の隷書は、本当にその通りの雰囲気に仕上がりました。
お二人の渾身の作品がこちらです。神奈川区文化協会の文化展という小さな展示会に出品した後、今は彼女たちの家に飾られています。