北海道の温泉と書の楽しみ②登別温泉・湯澤神社の開運ダルマおみくじ

牽洋

2024年9月の北海道温泉地巡り。
千葉豊翠先生が投稿されていた『登別温泉に見る 比田井天来・桑原翠邦・淺沼一道~新たな観光スポット!~』で温泉と書を楽しめる北海道のスポットを訪れました。

支笏湖→洞爺温泉→カルルス温泉→登別温泉虎杖浜温泉→苫小牧を巡る2泊3日。

2024/10/01【北海道の温泉と書の楽しみ①登別温泉・登別地獄谷・カルルス温泉】の続編です。

湯澤神社

登別温泉にある湯澤神社を参拝。
御祭神:譽田別尊(八幡大神)

神社の社号票は、桑原翠邦先生の書。伸びやかな温かさを感じます。

鳥居をくぐって階段を登り進め、参拝した後に社務所の「開運ダルマおみくじ」の張り紙が無性に気になって…

おみくじをひきに中へ入ってみると、ダルマさんがぎっしり詰まった箱が中央に。
この中から好きなダルマを選ぶと、横にあるピンセットを渡されました。

ピンセット!?ん??
となっていると、ダルマの底に折りたたまれたおみくじをピンセットで引っこ抜く、と教わりおみくじと無事ご対面。

社務所の方が「お読みしましょうか」とのことで、お願いしました。

確かにおみくじって引いたはいいけれど、内容理解不十分なままなことが多いので、とてもありがたいサービスに感動でした。
一文一文、書かれていることをじっくりとかみ砕きながら。

そして終盤。
職は筆もつ事よし」との一文にビックリ。
全書芸とご縁あって、奥深い書道の世界を知ることができ、これからもこの素晴らしい書道文化を大切にしていきたい!と思うようになった道のりでしたので、後押ししてくれたような。
じわぁ~っと鳥肌が経ちました。

牽洋湯澤神社開運ダルマおみくじ北海道の温泉と書を楽しむ①~登別温泉・登別地獄谷・カルルス温泉比田井天来・桑原翠邦・淺沼一道新千歳空港支笏湖→洞爺温泉
開運ダルマおみくじ

社務所の方に、ここを訪れたご縁の経緯をお話ししましたら、お手元の黄色い表紙の「書宗院報」を見せていただいたり、境内の桑原翠邦先生が書かれた社号標や比田井天来先生の外諸碑「功勞碑」、島谷雅堂先生との交友関係などのお話しを伺いました。
拝殿の中には、島谷雅堂先生の書が飾られているとのことで、案内していただき、再び拝殿へ向かい、よくよく中を覗くと右手に扁額の大作も観ることができました。

社務所の方が、「今日は不思議な一日だった。お参りしている人がいないのに柏手が何度も聞こえたり、毎朝に米と塩をお供えするけれど、米がお皿から溢れていたり。不思議なご縁ですね」と。
私も貴重なご縁でこの場所に来ることができたことを嬉しく思いました。

御守りは、「今の道しるべとして自分が受け入れられるまで持っているのが良い。次に進みたくなったら手放す」と教えていただき、ダルマごと連れて神社を後にしました。

牽洋虎杖浜の朝陽北海道の温泉と書を楽しむ①~登別温泉・登別地獄谷・カルルス温泉比田井天来・桑原翠邦・淺沼一道新千歳空港支笏湖→洞爺温泉

虎杖浜温泉の朝陽


「職は筆もつ事よし」の偶然のメッセージが大きな励みとなった湯澤神社参拝。
また楽しみながら細く長く筆を持っていこうと改めて思えた旅となりました。