群象書人団見附展&「愛」の一字書企画
土屋彩明
(新潟県見附市)
11月6日(土)7日(日)の二日間で、私の所属する群象書人団の展覧会が開催されました。
「群象書人団」というと横浜をイメージされる方が多いかと思いますが、実は群象を創設された堀愛泉先生(1914~1997年)は新潟県のお生まれで、そのご縁で新潟にも団員がいるのです。
横浜とは別で、この新潟の団員を中心にした展覧会が年に1回ありまして、今日はそのお話をしようと思います。
今回の会場は新潟県見附市の「ギャラリーみつけ」でした。
ここは法務局の出張所だった建物を数年前に改装した施設で、移動壁や照明などの設備が新しく、こざっぱりした印象のギャラリーです。
書道展の会場としては天井がやや低めであまり大きな物は掛けられないのですが、それを補って余りある個性豊かな半切や全紙の作品が並びました。
また今回は40回の記念展ということで、特別な企画もありました。
群象書人団の創設者、掘愛泉先生のお名前にちなみ「愛」の一字書を書いて展示したのです。
記念企画ということで、団員だけでなく団員の生徒や弟子(みな愛泉先生の弟子や孫弟子にあたります)も参加可能とし、全部で200点ほどが集まる賑やかな展示になりました。
「愛」は小学4年生で習う漢字なので、低学年の子は無理をせず「あい」とひらがなにしたのが良いアクセントとなり、大変心和む壁面になりました。
また、私の思いつきで写真撮影用のフレーム(貼るパネを厚紙で補強して、木目テープなどを貼りました)を用意したところ、便利に使ってもらえたようです。
会期は11月6日・7日の2日間でしたが、飾り付けは5日(金)の午前から始め、午後には横浜から堀天鶴先生がおいで下さり、講評を頂きました。
全書芸のツイッターでご紹介頂いたこともあり、2日間の展示で200人以上のお客さんにご来場頂き、おかげ様で大変良い展覧会になりました。
コロナの影響もあり、遠方の方に「ぜひお越し下さいね」とは中々言えないのが残念ですが、地方の展覧会、意外と頑張っています。
機会がありましたらぜひ、観光がてら遊びにおいで頂けますと幸いです。