掛け軸に付いている帯は?
表具師霽月
掛け軸の上に付いてる、ヒラヒラした帯を何と言うか、ご存知ですか?
「垂風帯(さげふうたい)」と言います。
また、端の左右に小さい総のような綿糸がついていますが、「露花(つゆ)」と言います。
中国では驚燕とも払燕とも称され、風でなびくことによって鳥よけとしたものが形式化したと言われています。
掛け軸全てに付けて良いわけではなく、決まり事の形式の中で付ける物と付けない物があり、付ける事においても、決まり事があります。
垂風帯の付いてる軸を巻くさいは、さげたまま巻くのでは無く、
左前にならぬように、折り畳んで下さい。
風帯には他に、押風帯、筋風帯、筋割風帯、中風帯とあります。