十勝・帯広 翠邦浴 vol.5 帯広市中央公園~憩う人たちを温かく見守る碑~
ここ帯広十勝もいよいよ夏本番。
北海道の中でも寒暖の差が大きく、夏は30℃を超えることも珍しくありません。しかし、帯広は十勝の内陸の為、札幌よりは湿度は高くなくしつこくない暑さですね。
今回は、帯広市内にある帯広市中央公園の中にある碑「中央公園」です。
帯広小学校跡地に昭和51年に造成されました。
広さ23,551㎡、2.3ヘクタール。親水広場には噴水があり、市民の憩いの場となっています。
この公園の南側の入口から入るとすぐに「中央公園」の碑があります。
どうですか?
どこか好太王碑を思わせるようで優しい感じがしませんか?
そして、子供たちがこの字を見たら、お父さんお母さんが一緒に見たら、とても読みやすくてそして読みながら笑顔になりそうですよね。
この感じ、翠邦先生の作品に沢山出てきます。
それから、この碑を改めてよ~く見てください。
あらっ!
と思うことが私にはありました。
左からの横書きは現代では普通ですよね。
でも落款があります。
そして雅印もあります。
雅印には朱が入っています。
もうこれは一幅の作品として見ることができると感じました。
碑の前には由緒書きがあり、これは小室疎林(吉助)先生が書かれています。
小室先生のお名前を憶えていらっしゃいますか?^_^;
是非私の以前のブログ「古本の付録~書道隆盛の一翼を担った十勝の書家~」を再読いただければと思います。
帯広小学校は帯広で最も歴史の古い小学校であるばかりでなく、多くの書家の大家を輩出している学校です。中でも疎林先生は翠邦先生を語るうえでなくてはならない方です。そのお二人が夢のタッグを組まれたこの「中央公園」碑は帯広に来られた方ばかりでなく、地元の方にも改めてみてほしいと思います。
次回は、この流れで帯広小学校をご案内したいと思います。
※今までご案内した作品の所在地はこちらのマップで確認できます。