子どもに教えるコツ~書き初め・半切作品の名前の書き方
土屋彩明
(新潟県見附市)
前回までで一通り半紙作品の名前の書き方についてお話ししたので、最後に書き初め作品の名前の話をしようと思います。
書き初めについては、地域や大会によって紙の大きさが何種類かあります。
全書芸でも「規定用紙」という半切より少し小さい紙と、半切の両方が出品できますね。
これに加え、うちの地元では小中学校では「八つ切り」という半切を更に4分割に切ったサイズの書き初めを書きます。
紙のサイズが違うので印象が違いますが、実は名前の書き方は大体同じルールで説明できます。
名字と名前を入れる場合の目安はこんな感じです。
- 名前の書き始めは「本文の最初の文字の足元」の辺りから
- 名前の書き終わりは「本文の最後の字の肩に乗るくらい」まで
- 間に入る字はなるべく等間隔になるように
- 名前の大きさは「本文のふりがなくらい」の大きさ
この辺りを原則として教えておくと、学校でサイズの違う書き初めを書く時にも自分で判断できるようです。
もちろんこれは名前の字数や本文の文字によっても事情が変わりますし、全書芸のように「名前の上に学年を入れる」書き方になると少し違ってきますね。
全書芸は書き初め手本に例として名前が入っているのでそれを参考にすると良いと思います。
このように大会によっても傾向が変わってくるので、迷った時はネットで同じ大会の過去の優秀作を見て、参考にするのも一つの手です。
書道作品は「名前も含めて作品」です。
本文がどんなによくできても、名前をいい加減に書いては台無しになってしまいます。
最後まで気を抜かず、本文と同じ調子で名前を書く習慣が身に付くと良いですね。