洗面所を汚さない筆の洗い方~ペットボトルを活用~
全書芸スタッフ
髙市乾外先生のBLOG記事『感性とこだわり』(2021/08/17)は、もう読まれましたか?
書の道に触れる私たちにとって大切な道具の一つである「筆の始末」について、筆の洗い方にも筆持つ者の感性がでる!ということを学ばせていただきました。
今回は、ご自宅の流しをできるだけ汚さない筆の洗い方をご紹介しますね。
お習字道具の中に入っている筆や根元まで捌いてある筆Ver.です。
準備は簡単!
- 1.0ℓ・1.5ℓ・2.0ℓのペットボトルを手に入れましょう
(なければ小さいけれど500mlでも可) - ペットボトルの上部を切ります(キャップは捨てる)
- ペットボトルの下部は、コップ代わりに水を溜めて、まずは筆を振り洗い。
- ここでおおよその墨を落としておきましょう。
- 次に、ペットボトルの湾曲部分に筆の根元を当てて軽く押し洗い。
- ペットボトルの口は洗面所の排水溝にあてて、汚れた水を逃がしましょう。
- 筆は、軸の中にも毛が入っていて、その中にも墨が含まれているので、筆の根元からも墨が出てこなくなるまで丁寧によく洗いましょう。
- 洗い終わったら、最後に手で根元から穂先にかけて真っすぐ水気をきるように毛並みを整えながら軽くしごきます。
- 穂先が下になるように吊るして乾かします。
- 使い終わったらこのように重ねて保管しておくといいですね。
*注意:名前や細字を書く小筆は、この洗い方はしません。(紙に水を垂らして、墨のついている毛先部分のみ紙に吸わせます。)
下記の動画(後始末8:30~)をご覧ください。
『全書芸』かな書道初心者「小筆の扱い方」おろし方・持ち方・後始末【大野幸子】