『ちいさなちいさな書の世界』③
総務 小林桃筌
昭和63年1月23日に発行された『奥の細道シリーズ第4集』。
画は日本画家の森田曠平(こうへい)。書は杉岡華邨。
芭蕉は、仙台~塩竈~松島~石巻と歩いて、北上川をさかのぼり平泉に出ました。大意は「平泉の地一帯は、昔 義経の一党や藤原三代の一族らが、功名を夢見て栄華にふけった跡。だが、功名も栄華もむなしく夢と過ぎ去り、今はただ夏草が茂っている」です。
縦33mm横25mmのちいさな世界に、清々しく気持ちのよい青草の絵と仮名文字がやさしく寄り添っていて、本当に素敵です。