書き方教室
ペンネーム ひろ
とある幼稚園で課外授業として、書き方教室を行っています。
年長と年中の子供達を対象として、ひらがな、カタカナを鉛筆で正しく書けるようにすることを目標に指導しています。
毎年2月から3月半ばの卒園式まで、書き方教室の子供達の作品を、教室近くの廊下に展示するのですが、今年はコロナ禍の影響で幼稚園が休園となった為、3月に入ってからの2週間の展示となりました。
年長さんはひらがなを四文字、年中さんは三文字、毎年語句を変えて書きます。
「皆が書いた作品を廊下に貼って、いろんな人に見てもらうからね~。」と言うと、「えーそうなの~?」と子供達は一生懸命書きます。
まだ生まれてから経つこと5~6年、頑張る姿はとても愛おしい感じがします。
私自身も幼稚園から書塾に通っていました。水から墨を磨って、墨の液が濃くなるのが楽しく、先生から半紙作品に○や連綿で「よろし」と朱書きで頂いた時はとても嬉しかった覚えがあります。
文字を覚えたてで、癖もついていない時から習うのは、技術的にも、また頭脳にも、小学生になる前の準備運動学習として良いように思います。
文字を鉛筆で書くことは、頭で考えて、手指を動かし、鉛筆の使い方、書く技術やバランスを学び、ノウハウを身に付けて行く事となります。
肝心なことは、継続する事です。
それにより、集中力、思考力、忍耐力、向上心、美的感覚なども養われるのではないでしょうか。
また、私の幼稚園の書き方教室では鉛筆だけですが、ひらがながある程度書ける子にとっては、筆は鉛筆よりも複雑で難しく表現方法も多様なので、より効果的であると思われます。
展示したそれぞれの作品には、小さい子供ながらも、個性が表れています。一人一人接して見てきていますので、何とも微笑ましい限りです。
子供達が将来どのように成長して行くのかを想像すると、楽しみになります。