パーキンソン病の母の「頭持ち上げ器」

中澤良楽
良心書道会

久しぶりの投稿になりました。今日はパーキンソン病の母と過ごす上で思いついた「頭持ち上げ器」の話をしたいと思います。

パーキンソン病はオンとオフがある病気で、病気が進むと薬が効いていない時間帯は全く力がなくなってしまいます。頭を支えることもできず、座っていると真下を見ているように頭がおちてしまうのです。リクライニング機能がある環境なら良いのですが、普通のイスやソファーに座っているタイミングだと大変です!

そこで、やわらかい素材の輪っかを頭に付けて、紐をドアノブや柱に結ぶものを作ってみました。手作りの「頭持ち上げ器」を付けられてどこかに結びつけられている母を見て、親族一同大笑い!へへへ

パーキンソン病の母の「頭持ち上げ器」中澤良楽


ところが!コレがまた信じられないことに!本当に調子が良いようなのです!首も痛くならないし、周りも見ていられるし、本当に気に入ったという母なのでした。

母は私の書道アドバイザーです。特に知識がある訳ではないのですが、作品を見せた時に言う感想を参考にしています。

「勢いがない」「なんかくどい」「なんか寂しい」「なんか好きじゃない」(笑)

これからもオフの時には「頭持ち上げ器」でドアノブに頭を結んで、書道の感想を聞こうと思っています。