添削

ペンネーム悪筆子

引っ越しが多く、二から三年で習い事が途切れてしまうことが多かった。そんな中いっしょに習った先輩方の中で親切で熱心な方が、引っ越した先でも先生に添削していただいて
ぜひ続けなさいといろいろ手立てを教えてくださることが少なからずあった。

カルチャーセンターで習ったかな書道も引っ越しで終わることになり少しほっとしていたところ助手の先生から添削でこれからも先生にみてもらいなさいとお声がかかり、先生からもぜひそうなさいと言われ添削を受けることになった。
習っていた時も怖かったが先生の添削も厳しくて怖かった。注意書きはほとんどなく朱筆で全て直され時には下手くそとコメントされ、トラウマにさえなったもののなぜか長続きして数年かかってついに初段をを取ることができた。御礼のお菓子をお送りしたところ先生からお電話があり、どれも種類が違う美味しいお菓子をありがとう、ほんとうによかったじゃないとほっとしたようなお声を聞き、胸がじーんとした記憶がある。
その後出版社などの書道の通信講座を受けたが高いばかりで添削もあまり身につかず、全書芸の添削が良心的で力もつくことを再認識した。

添削の返信の封を開ける時はいつもドキドキして怖いような気持ちになる。暖かい目で作品をみてくださり親切で詳しい添削の先生、素っ気ない先生など様々な先生がいらっしゃり直接お会いしたことがなくてもお人柄がなんとなく偲ばれる気がする。

最近始めた漢字の添削も長く続くといいなあと思う。



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