2023第67回古典臨書展「書宗院展」淺沼一道遺墨展~東京都美術館~
全書芸スタッフ
全日本書芸文化院の初代会長 桑原翠邦(1905-1995)が創設した書道研究団体『書宗院』
上野の東京都美術館で開催している第67回書宗院展。
キャリアある役員から学生公募まで古典臨書作品に向き合った展覧会。書道の作品ではベースとなる半切サイズが整然と並ぶ会場内には、様々な法帖の臨書の軸作品が楽しい。
全日本書芸文化院の運営総務の先生方はじめ、全書芸BLOGメンバーである古谷春峰先生・髙市乾外先生・佐藤容齋先生・千葉豊翠先生・ペンネームの皆さんも出品されています。
そして、今回展の特別展示は、全日本書芸文化院でも長年活躍され2018年8月12日に逝去された淺沼一道先生の遺墨展。伺った2023年7月28日(木)この日は、東京都美術館の講堂で15:30より座談会「淺沼一道を語る」が開催され聴講することができました。
座談会「淺沼一道を語る」
2023/7/28(金)15:30〜講堂
司会は淺沼先生と同郷で書宗院副理事長の佐藤容齋先生
パネラー
- 書宗院理事長 高橋蒼石先生
開催にあたっての経緯や書宗院報(書の研究)について - 副理事長 古谷春峰先生
國學院大学書道研究会での活動・苫小牧講習30年記念・古希祝賀「淺沼一道展」について - 参与理事 吉田玄峰先生
38年間にわたる岐阜の講習会や岐阜市内に沢山ある淺沼一道先生の作品について - 理事 小松古松先生
稽古場での淺沼一道について
昭和8年 岩手県盛岡市生まれの淺沼一道先生
昭和27年 國學院大学に入学し、卒業後は、國學院大学書道研究会の講師として後進の育成にあたる
昭和28年 桑原翠邦先生に師事
平成15年 全日本書芸文化院の副代表に就任
平成30年 8月12日 85歳にて逝去
淺沼一道先生は、比田井天来・桑原翠邦の流れを受け、若い頃より古典の臨書を大切にしながら作品制作・後進の育成、岐阜や苫小牧には特に数多くの作品を残されていることも座談会を通して知ることができました。
2018年8月19日には盛岡市の祇陀寺での葬儀に参列させていただき、淺沼一道先生直筆の墓石に手を合わせ、あれから5年…
袴姿の淺沼一道先生を思い出しながら、躍動感ある作品を間近でじっくりと観ることができ嬉しく思います。企画してくださった書宗院の先生方ありがとうございます。
温かみのある孔子廟堂碑(第30回書宗院展)の臨書に惹かれました。