群象書人団見附展&写真撮影用フレームの作り方
土屋彩明
(新潟県見附市)
10月28日(土)29日(日)の二日間で、私の所属する群象書人団の展覧会が開催されました。
以前にもお話しした通り、「群象書人団」は横浜に団員がたくさんいるのですが、実は群象を創設された堀愛泉先生(1914~1997年)は新潟県のお生まれで、そのご縁で新潟にも団員がいるのです。
この新潟の団員を中心にした展覧会が年に1回ありまして、今日はそのお話をしようと思います。
今回の会場は、以前の記事でもご紹介した新潟県見附市の「ギャラリーみつけ」でした。
ここは書道展の会場としては天井がやや低めで、半切や全紙を掛けるとちょうどいい雰囲気になります。
新潟の群象展では作品を私たち団員が自分たちで展示するので、その意味でも半切くらいが掛けやすくて良いのです。
作品を掛け終わると、こちらのギャラリーは学芸員さんやスタッフさんが水平器で計って傾きを直してくれたり、掛け軸一点一点にスポットライトを付けたりと手伝って下さることもあり、とてもスムーズに展示ができました。
また、今回は一字書もたくさん展示しました。
以前40回記念展の際には群象を創設された堀愛泉先生にちなみ、全員が「愛」を書きましたが、今回は課題自由でした。
団員は一人3点、その他に地元開催ということもありうちの教室の子たちの一字書も一緒に展示し、全部で200点ほどの賑やかな展示になりました。
そしてこの一字書展示、前回作った写真撮影用フレームが好評だったので、今回も作ってみました。
今回は掛け軸風と額縁風で、裏にはマグネットを貼りました。
市販の掃除用具を改造して作った棒を取り付けられるようにしたので、高いところに貼ってある作品でも使えるようになりました。
おかげ様でこのフレームは好評で、作り方を聞かれたりもしたので、ここにもザックリと構造を図解しておきますね。
ここまで手をかけなくても「100円ショップで額を買ってきて裏板を抜き、インテリアシートやマスキングテープなどで装飾する」だけでも結構素敵な物が作れます。
ちゃんとした額はどうしても重くなって小さな子に持たせたりすると危ないですが、100円ショップだと軽い額も多いのでお勧めです。
可能なら装飾に日付や展覧会名を入れると、後で見返した時に「○○ちゃんが●年生の時の」と思い出せたり、展覧会の宣伝にもなって良いようです。
また、この群象見附展の当日は、ギャラリーみつけの1階でこちら↓の作品展が開催されていました。
何とも迫力のある龍ですね。
こちらは一筆龍といって、龍の胴体部分を大きな筆で一筆書きで描かれる技法なのだそうです。
私もお話を伺った際は「どうやって?」と思ったのですが、描かれている動画を拝見したら本当に一筆書きでした。
作者の西川先生に許可を頂いたので、先生のインスタのリンクを貼っておきますね。
https://www.instagram.com/yoshun_nishikawa/
リンク先に実際に描かれている動画もあるので、興味のある方ぜひご覧下さい。
お話しさせて頂いたところ、こちらの西川陽春先生は20年程前に全書芸で師範を取得されたとのことでびっくりしました。
同じ全書芸で学ばれた先生と、偶然同じ会場、同じ会期で展覧会を開くなんてご縁ですね。
当日はこの一筆書きの実演もされていて、たくさんのお客様が詰めかけていました。
その後2階の群象展も見て下さる方も多く、また群象展を見にいらした方も階下の展示も楽しまれていたそうで、似た系統の展覧会があると相乗効果があるのですね。
諸々の条件に恵まれ、おかげ様でとても楽しい展覧会になりました。
ご協力下さった皆さま、会場へおいで頂いた皆さま、有り難うございました。
来年は長岡の会場で開催の予定です。
団員一同楽しみながら、また次の展覧会に繋げていきたいと思います。
【主催】群象書人団
【出品者】鈴木佳啾・長谷川陽幸・山本雅・小林静雲・白島鶴雲・原山功石・漆原彩春・松田水雲・土屋彩明・駒形晃石・吉田綾香