十勝・帯広 翠邦浴 vol.15 帯広市立第四中学校 天来門三大家を見る
令和6年。
年が改まりました。
本年もよろしくお願いします。
今回ご紹介するのは、昭和26年(1951年)9月開校、令和3年に開校70周年を迎えた帯広市立第四中学校です。
学校に書作品があるかどうか調べていただくと、後日教頭先生から作品数点があると連絡をいただきました。
早速学校に向かいます。
翠邦先生の作品にまた会うことが出来る!
と気持ちは逸ります。
学校に到着して最初に校長室に案内されました。
そこには金子鷗亭先生の扁額、「修禮研學」がありました。
翠邦先生の作品ではないことに少しばかりがっかりしましたが、
「ほ~、ここに鷗亭先生の作品があるんだ」
と思いました。
しかし以前緑丘小学校を訪ねたときにも校長室に鷗亭先生の扁額があったので不思議なことでは無いとも感じました。
次に案内されたのはある教室でした。
そこに半切1/2位の大きさでしょうか、
「治心」という作品がありました。
落款に「撫石尊者桑鳩」とあります。
上田桑鳩先生の作品です。
なんと!
天来門二大家の作品がここにあるとは・・・
次を期待する私に、教頭先生は
「一応調べたところ作品はこれだけなんです」
と・・・
えっ!?
お目当ての翠邦先生の作品がない???
がっかりしながらダメもとで、
教頭先生に
「体育館に校訓のようなものは掛けられていませんか?」
と尋ねたところ
「あっ!忘れていました。ありますよ」
とのこと。
これが最後の望みとばかりに、体育館に入ると
ありました!
ありました!
もう、入口から離れた反対側、ステージ横に掛けられている字
一目で
「翠邦先生だ!」
とわかりました。
大きな二字「飛躍」。
見ているだけでエネルギーが湧いてくるような作品です。
写真からでは想像できませんが、捺されている印は、ブログ「十勝・帯広 翠邦浴 vol.13」で紹介した帯広市立翔陽中学校にある「随方就圓」と同じ一辺が6.5cmほどもある大きなものです。
落款・山人魚目。昭和45年~56年の間の作と思われます。
※今までご案内した作品の所在地はこちらのマップで確認できます。