やっぱり講習会はイイッ!!(かな編)~令和6年4月北海道札幌かな講習会・舞台裏~

千葉豊翠
蒼庭子書院(北海道帯広市)

今年の北海道でのかな講習会は札幌市「かでる2・7」において4月20日-21日に実施されました。

私は十勝開催担当の実行委員ですが、今回は札幌への応援お手伝いです。

やっぱり札幌は『都会』ですから心が弾みます!

今回は受講者25名。師範を除いた全員が段位以上という珍しい受講者構成でした。

講師は杉浦華桂先生、原田弘琴先生、北山成子先生です。

講習会の雰囲気等は改めて実行委員長の佐野東生先生から全書芸誌に報告されると思いますので、このブログでは実行委員の一人として、講師の先生方が「講習会に参加してよかった!」と感じてもらうための『舞台裏』をお伝えしたいと思います。

申込締切

申込者の段級・教室指導者の有無を確認し、講習会の日程表を検討・作成します。

級位の受講者がいた場合は細字を基本を講習の中心にしたり、段位の方には条幅作品の指導を厚くしたり、指導者には月例課題を中心に教室での生徒指導を念頭にしたりと講習内容を検討します。

何度か参加されている顔見知りの受講者に対しては先生方の指導のイメージが既に出来上がっているようです😊

講習日前日・当日

講習が始まる前に三先生と実行委員で受講生の顔ぶれ、段級位を確認してどのような流れにするかを再確認します。

ここでは日程表を基に重点的に何を説明するか、スムーズに添削を受けてもらうための受講生の誘導などを打ちあわせします。

添削指導が始まると、受講生の課題が次々と出てきます。

実は日程表通りにはまったく進んだためしはありません(^^;

講習開始

北海道のかな講習会では初日の最初の添削は細字からです。

細字はかなの基本でもありますのでここで講師の先生にわからないことを徹底的に教えてもらうのが、講習会の使い倒しのコツです😊

なかなか生で筆遣いを見ることはできませんから。


条幅の添削

講習会の醍醐味は何といっても「条幅作品」添削です。

特に昇段級試験課題の作品添削では、先生方が一瞬にして各作品の課題を見つけてくれます!

先生と受講生の会話を聞いていると、先生の指摘がズバリと的中していることがわかります。

この間の実行委員の仕事は、先生の手が空かないように受講生に声をかけ作品をどんどんと持って行くように「追い立てる」(^^;役です。

師範の受講ベテランさんはマイペース、講習会は慣れたものですが参加経験の浅い方はどちらかというと遠慮がち。

そんな様子がないか実行委員は会場を巡回しながら声をかけて回ります。

1日目を終了して

先生方と実行委員が集まり、一日目の講習を終えて各参加者を指導しての印象をすり合わせます。

そして参加者に対して何を中心に指導するかを決めてゆきます。

先生方にとって教えてあげたいことが山ほどありますが時間が限られています。

何を確実に手にしてもらうかの選択作業です。

今回は『筆遣い』と決まりました。

そしてこの時点で日程表は既に影を潜め、課題克服のための新たな段取りを決めます。

三先生総出で机上添削、巡回指導!

です。

講習会2日目

前日の指導での問題点を受講生に伝え、克服してほしい最大課題が『筆遣い』であることを説明。

先生方の課題克服指導の『決意表明』とともに講習が始まります。😊

巡回指導の「熱量」は是非参加して体験してほしいと思います。‼


昼食後2時間ほどで二日間の講習成果を作品として張り出します。

講評

今回の各先生方の評価は、「前日と見違える筆遣い」。

そして作品の向上が見られたとの高評価。

なかなかこれだけの結果が出た講習会も少ないかもしれません。

講習会の良さは先生方の指導は勿論の事、何よりもベテラン受講者の方々の暖かい雰囲気が安心感を醸し出してくれます。

厳しい中にも和気藹々。

来年の北海道かな講習会の予定も12月号頃に発表されます。

技術向上の喜び

書友を増やす愉しみ

来年も乞う御期待!!