紫陽花と書「第3回十勝書藝展」~帯広市民ギャラリー

全書芸スタッフ



全日本書芸文化院(通称:全書芸)の会員・元会員による「第3回十勝書藝展」が2024年6月13日(木)より開催。

昨年の「福鶴舞う!第2回十勝書藝展」につづき、今年はどんな作品が迎えてくれるでしょうか。
会場は、JR帯広駅の地下1階。
本院運営総務千葉豊翠先生が実行委員長となって実行委員メンバーによる紫陽花をテーマにしたさわやかな演出で来場者をお迎え。


北海道帯広市は、全日本書芸文化院の初代会長 桑原翠邦(1905-1995)の出身地であることから桑原先生を顕彰する方々によって書道文化が継承されています。


本展は、社中の壁を取り払い「十勝の仲間が一同に作品を展示する」。十勝帯広で書道隆盛の一翼を担ってきた柴田蕙山先生が40年前に精力的に実施していたことを、現在、「全書芸」で学ぶ実行委員が志同じくして団結し形にしたものです。
全日本書芸文化院主催の書道講習会で共に学び、全書芸展出品を通して交流を深めてきた同志。帯広で十勝エリアの全書芸会員・元会員に呼びかけて、子どもたちも一緒に参加する書道展を開催しています。


今回展の出品者は一般70名・学生93名の163名と前回よりも29名増。学生から一般まで臨書・創作の作品総数182点の他、桑原翠邦先生顕彰展として真鍋庭園所蔵作品7点、2024年5月24日に満100歳にてご逝去された柴田清泉先生の遺墨6点を展示しています。


十勝書藝展の実行委員の本院運営総務の須藤蘭雪先生は、
「それぞれの社中の方が顔見知りになり、語り合い、書の力も格段に上がってきた様に感じています。桑原翠邦先生をはじめ大倉谷山先生、淺沼一道先生、増子総洋先生と今は亡き先生方が北海道を応援してくださり、私たちがバトンを受け取りました。未熟だが仲良く楽しみながら、決して楽ではない学びを深めていきたいと思います」と仰っています。

子どもの作品だけでなく、少しお兄さん・お姉さんの作品、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんの作品と様々な世代の作品が並ぶ。
子どもたちにとっては少し先の未来が見える。
大人にとっては子どもたちと書展を通じて交流できる。
末永く楽しむことができる書道の世界があることをこの展示が教えてくれました。



桑原翠邦先生 真鍋庭園所蔵作品

桑原翠邦先生は、全日本書芸文化院の初代会長であり、昭和47年(1973)67歳より東宮御所書道御進講(皇太子殿下浩宮様:今上天皇陛下の書道学習に奉仕)されました。

柴田清泉先生遺墨

柴田清泉先生は、帯広の書家 柴田蕙山が立ち上げた「北方書学院」を支え、亡き後は受け継ぎ、書人の育成に尽力されました。

全日本書芸文化院認定教場

「全書芸」紹介コーナー

実行委員の工夫で、昨年よりもパワーアップした「全書芸」紹介コーナー。
一緒に書道を楽しむお仲間を心よりお待ちしております。

全書芸では、全国書初大会全国書道コンクール全書芸展と公募展、ホームページでの季節のWEB書道展(うちわ・短冊・Tシャツ・タオル・年賀状)を開催。
ご興味がありましたら全書芸誌をお手にとって御覧いただけますと幸いです。


第3回十勝書藝展書芸桑原翠邦顕彰展千葉豊翠全日本書芸文化院十勝毎日新聞社北海道新聞帯広支社帯広市民ギャラリー帯広駅
  • 2024/6/13(木)-18(火)10:00~18:00*最終日16:00まで
  • 北海道・帯広市民ギャラリー(帯広市西2条南12 JR帯広駅地下1階)
  • 全日本書芸文化院会員、元会員による書展


【主催】十勝書藝展実行委員会 実行委員長 千葉豊翠

【後援】全日本書芸文化院・十勝毎日新聞社・北海道新聞帯広支社

【出品者】朝日真理恵・飯澤澄佳・飯島翠苑・池浦松葉・池浦白鳳・猪田華邑・今北笑楊・遠藤杏泉・太田紫泉・大谷水光・小川月華・小栗花笑・香川祥煙・角井文子・勝山哲峯・河口澄翠・河田麗舟・橘井華泉・楠本天峰・黒沢良江・小助川蘭芳・後藤松苑・小林宝月・小山孝行・酒井章玉・榊原武義・坂本幸琴・櫻井妙光・笹川秀華・佐々木美月・佐藤蕙香・佐藤柏翆・柴田映秀・渋田華風・澁谷浄琴・清水律子・下森昭鳳・杉本大幸・鈴木順子・須藤蘭雪・砂原里美・髙橋玲光・千葉豊翠・徳永光起・戸塚玉泉・永井藤成・中仙道花洪・永田佐和・中村景風・萩谷佳泉・長谷川諒杷・蜂谷芝園・林恵酔・原田南風・藤原恵春・古川綾花・堀内朝光・前田理那・牧村霞舟・三浦基芳・三浦成子・蓑島綾・宮川禎啓・村上雅香・森恵咲・森脇鶴千・八木沼彩葉・柳沢馨江・山本ひとみ・渡部哲陽