後日談

ペンネーム悪筆子

久しぶりにスーパーで買った半紙に書いた物を取り出してみた。半紙が激しく波打って、半紙だけでも没にされると一目でわかる。先生方のおっしゃる通りである。

いつも書いてる途中で線が掠れていらいらする。墨が足りないのではと先生に言われたこともあるが、筆が悪いのでは、洗い方が足りないのではとそちらにばかり気を取られいろいろやってみるものの改善されない。
今回は昇給試験でたくさん書くので硯にたっぷり墨を入れて書いた。すると線の掠れがなくなった。墨が足りないという先生の言葉を漫然と聞いていた慢心に気付かされ愕然とした。 

書道は心のあり様にも目を向けさせる貴重な時であることに初めて気がついた。

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