全国書道コンクール

中澤良楽
良心書道会

今年もまた全国書道コンクール締め切りの時期となりました。毎年30名程が参加させて頂き、年に一度のビッグイベントとなっています。

私立学童保育で担当している私の教室では、清書した作品を教室に掲示してもらいます。ですが、5月から8月の間はよく書けているものは貼らずに取っておくようにしています。そして、コンクールのために書いたものと比べて最終的に提出作品を選ぶのです。

今回は、惜しくも選ばれなかった作品の中にあった素晴らしい字を4点ご紹介します。

①強さがあってカッコいい!カーブの前半では、そのスピードのために墨の色も薄くなり少し細くなっていますが、その後右下にぐぐっと力強くおりて一気に左へいって結んでいます。私の大好きな「る」です!

②次はすっきりとした「も」!この字は何かと色々考えすぎてやり過ぎちゃうことも多いのですが(特に大人!笑)本当に爽やかです~!!!スピード感もありますね、迷いなく書いたのでしょう。

③この「な」は、お隣の字とのバランスで控え目に書かれています。普段2画目から3画目の間をゆうゆう空けて大らかに書いているのとはまた違った良さがあって、絶妙!!!見事な仕上がりです。

④最後は「海」の6画目にクローズアップ!全体のバランスは残念ながらうまくいかなかったのですが、やりたい事の方向性はバッチリです!墨量に気を付けて多分この次には最高の海を書いたことでしょう。
  
子供たちの真剣勝負!みんな金賞やその上の賞を目指しているので、提出作品を選ぶ指導者も責任重大という訳です。この作品のこの字と、あの作品のあの字と・・・と組み合わせてあげたくなります。あ、それは大人も同じですよね!笑