外国人大歓迎!「うちわに書こう」六本木・国立新美術館Vol.2

中澤良楽
良心書道会

2日間ワークショップを担当させていただき、とても楽しい貴重な体験となりました。たくさんのエピソードの中からいくつかご紹介させていただきます。

12月20日(金)10:00~16:00



まず私達スタッフの心意気と致しましては、英語が流暢であるか否かよりも、明るく歓迎の意を表したいという事で!まだどなたもいらっしゃらない会場で「Welcome~♪」「どうぞ~!」「Do you like Kanji?」と身振り手振りで発声したりして。さ~準備完了です!(え?それが準備?笑)


ユニークな構成をした方のお話し。彼は「kiseki」と書きたいと言ったので、私は「奇跡」だと思ったのですが、違う違うと言って見せてきたスマホ画面には「キセキGreeeeN」と出ていました。なるほど!早速カタカナを練習しました。構成は何でも自由にしていい事を説明したところ、彼はニヤリと笑って、大きく1つ書いたら小さなキセキで埋め尽くしたいと。あはははGood idea!

あれ・・・何て単語だっけ・・・?という場面もありました。男性は「Forest」、女性は「Orchid」が書きたいとおっしゃり、私の頭の中はすっかりフォレストガンプとホテルオークラのレストラン!?オォォ~!イェ~ス!グ~ッ!とか何とか言いながら慌てて調べ、「森」と「蘭」だと分かりました。木を二つ書くと林、三つ書くと森になると説明すると、漢字は面白いねと喜んで下さいました。


「猫」と書いていた親子、お嬢さんが練習の時に「田」を書き忘れているので指摘したところ、ここに書いてあるよと右の方に書いていました。それぞれのパーツをどこにでも好きな場所に書いていいと思っていたそうで、ママと大笑い!Under this! Here?? 1つの漢字を1つの集合体だとは見えていなかったのですね。くすくす

なんと言っても圧巻だったのは、カッコイイ男性がカッコイイ文字を選び、カッコよく書いていかれた作品!彼の登場にみんな釘付け!(笑)しかも書きたい字をお聞きしたら「thunder」とおっしゃり。雷を選ぶなんて彼の雰囲気にピッタリです。吉田菁風代表の作品の「雷」を参考にして素晴らしい字を書いていかれました。


楽しくて今日もあっという間の6時間!書き終えた方々にとても喜んでもらえるので、なんだかとても幸せな気持ちになりました。


この日も参加者70名と沢山のご参加ありがとうございました。

【公募】第54回全書芸展 開催概要

2024令和6年第53回公募全書芸展国立新美術館文化庁・東京都後援全日本書芸文化院全国書道コンクール

■会期 2024年12月12日(木)-23日(月)
 *10:00-18:00(最終入場は17:30)
 *12月17日(火)休館
 *最終日は14:00閉展( 最終入場は13:30)
■会場 国立新美術館 2階(2B・2C・2D)
■後援 文化庁・東京都
■入場 無料
■展示 公募・無鑑査・展覧会委員・委嘱役員小品の1,101点
■特別展示 近世大家遺墨8点・全国書道コンクール優秀作品291点
■イベント 作品解説/ぶらっとギャラリートーク/ワークショップ「うちわに書こう」