全書芸とは

古典に立脚した純正書道を首尾一貫して実践してきた全日本書芸文化院の略称で、昭和25年(1950)より月刊書道競書雑誌(一般版・学生版・ペン誌)を発刊している書道団体です。

2017年通巻800号を発刊し、2020年には創立70周年を迎えました。

本院概要

目的

書道文化の発展啓蒙とともに日本文化の維持継承を計る。

創立 昭和25年(1950)

終戦によって解散した興亜書道連盟と関係のあった先生方がつくる日本書道学会と、小野田通平(初代社長)が出会い、更なる発展を求めて解散し「全日本書芸文化院」の名の下に書初手本の頒布を開始。
昭和25年月刊書道雑誌『書宗』創刊。
昭和47年『全書芸』に改題し現在に至る。

初代会長 桑原 翠邦(元東宮御所書道御進講)

昭和25年(1950)~昭和47年(1972)まで20年間に渡り本院初代会長として務めた。

初代副会長 二宮景雲・花輪たね・高澤南総

全書芸初代役員

“公募” 全国書初大会

  • 昭和25年に新宿・二幸(現アルタ)で第1回全国書初大会を開催
  • 東久邇宮様の来臨を頂く(昭和51年第27回まで)
  • 昭和42年より日本武道館、現在は池袋サンシャインにて開催

“公募” 全国書道コンクール

  • 昭和25年(1950)『子供の日を祝う全国書道誌上展』としてスタート

“公募” 全書芸展

  • 昭和47年(1972)に東京交通会館で第1回全書芸展を開催
  • 平成19年(2007)第36回展より国立新美術館(六本木)にて開催し、現在に至る

書道講習会

  • 昭和29年(1954)第1回夏期書道講習会を開催
  • 平成16年(2004)北海道網走市にて夏期書道講習会を開催
  • 現在、2日間にわたり、北海道かな/北海道漢字/香川・広島・山口かな・漢字/東京かな・漢字を各地で開催

About the Zenshogei

Zenshogei(全書芸) has consistently practiced genuine calligraphy based on classics It is an abbreviation of All Nippon Calligraphy Art and Culture Institution. Also it’s an organization that publishes calligraphic skill competition magazines.

■Established in 1950

■Thuuhei Onoda (first president) met with Japanese calligraphy society after world war Ⅱ. For further move development,he started enhancing the Kakizome(書き初め) example under the name of “All Nippon Calligraphy and Culture Institution”. He began to a monthly calligraphy magazine in 1950 changing the name from “Shoso(書宗)” to Zenshogei(全書芸)in 1972.

■First President / Suiho Kuwahara (Lecture to the Crown Prince, later Emperor Reiwa)
■Vice president / Keiun Ninomiya, Hanawa Tane, Nanso Takazawa

■In 1951, the first nationwide Kakizome calligraphy competition was held at Alta, which was called “Shinjuku · Nikou” before. I will have the visit of Prince Higashi Kuninomiya visited as the important guest. It was held for a while from 1967 at Nippon Budokan. And currently it’s held at Ikebukuro Sunshine City in February every year.

■The first exhibition of the Zenshogei exhibition was held at the Tokyo Transportation Hall in 1972, it has been held at The National Art Center, Tokyo in December every year since 2007.

基本姿勢

| 純正書道を標榜

  • 古典・古筆の重視

|  古典・古筆の臨書

  • 書の原理・筆法を学ぶ
  • 古典・古筆の生命力と人間性を文字を通して学ぶ

| 古典・古筆から創作へ

  • 臨書から栄養分を吸収して、創作活動に反映させる
  • 臨書→倣書→創作(用美一体含む)

実績

  1. 北海道最大級の文房具専門店「大丸藤井セントラル」にてお取り扱い
  2. 全国の私立小学校・中学校・高校・大学にて採用
  3. 有名企業の書道部にて採用
  4. 神社社務所にて採用
  5. 日展・読売書法会・毎日書道会・産経国際書会・独立書人団の書家が本院役員として所属
  6. 全国400以上の書道教室(認定教場)
  7. 月刊書道競書雑誌「全書芸」を発行して70年、1950年7月の創刊以来、2017年4月号で800号を発行
  8. これまで10万人が学んだ書道の教本
  9. これまで制作した書道の手本は4万点
  10. 1976年(昭和51)全書芸ニューヨーク展開催
  11. 2007年(平成19)より全書芸展・全国書道コンクールは東京都・文化庁後援
  12. 1950年(昭和25)創立より全国書初大会を開催(第1回~第27回までは東久邇聡子様ご臨席)
  13. 日本武道館にて書初大会を開催:1967年(昭和42・第18回)~2000年(平成12・第51回)の33年間

代表挨拶

2024年 新春随想

2024年新春随想全日本書芸文化院代表吉田菁風着実な歩みを「白鶴舞長天」
「白鶴舞長天」23×117cm

<着実な歩みを >
令和六年の幕開けです。新たな目標に向かって心豊かな一年でありますように。種々の分野で若者の活躍が目立ちます。
「後生畏(こうせいおそ)るべし」孔子の、これからの若者に対する期待の言葉です。わたしは歳のせいか殊更新しいものを取り入れるのではなく、何事にも無理をしないで自然体で生きることに徹したいと思っています。
書作においても古法帖を学び、筆の運びが自然で磨崖碑のようなおおらかな書にあこがれます。
奥深い書の道ですが今年も着実な歩みを進めていきましょう。

全日本書芸文化院 代表 吉田菁風